イワモト君の結婚式と披露宴に出席。
我が家は3人でお招きいただいた。
合気道の仲間であり、また、医師の同業者であることから祝辞を述べさせていただいた。
人の手助けをする場所を与えられるというのは、その場所を与えられた人間の方が、実は助けられている。育てられている。
人を育てるのは時間がかかる。そして、身体を使う必要がある。
自分の身体を差し出して手助けをしてもらうということは、人を育てることにつながっている。
イワモト君は、そのような形で育まれ、現在のようなたくましい男性になる道筋をつけてもらった。
もともと人をサポートする卓越した能力を持ったイワモト君は、医師として非常に高い資質を持っている。
これからは、その能力を生かすことに加えて、結婚生活や仕事において、「頼る」ということを通じて、人との関係を深めたり、人を育んだりしていっていただきたい。
僭越ながら、そのような話をした。
もちろんイワモト君を祝福する言葉だったのだけれど、彼と一緒に感謝を言葉にしたような気持ちであった。
乾杯は、新城先生。
タカオさん、ツネタさん、イシダさんが、新郎新婦のために合気道の演武をしてくださった。
祝宴のクライマックスは、イワモトファーザーのギター弾き語り。
斉藤和義という選曲で意表を突くのと同時に、ささやくような歌声で聴衆の心を鷲掴みにしていた。
帰りの車中、ラテンバンドでボーカルを担当しているイイダは、「イワモト君のお父さんに歌心を教えてもらった」と言っていた。
イワモト君が何かと大変だった時代を、「道場における兄、姉」としてサポートしてきたタニグチさんとタニオさん、そして誰よりも、内田師範に彼の立派な姿をお見せしたかった。
ご多幸をお祈りします。