神戸女学院大学で、キャリアデザインプログラムの集中講義を担当。
「対人コミュニケーション論」における、医療とコミュニケーションに関する講義を受け持って3年目になる。
ゲストスピーカーとして、過去二年と同様に、阪大病院の鍋谷師長、しんじょう医院の新城医師をお迎えした。さらに、研修医の岩本くんにも来ていただいた。
ことしも、学生諸姉から興味深い意見が沢山述べられ、充実した授業になった。
「悪いニュースをいかに伝えるか」「信頼関係の構築」このあたりが今年の履修者が興味を持ったポイントだった。
「信頼関係がいかにして構築されるのか」というのは、仕事とコミュニケーションを考える上での基本中の基本なわけだけれど、これは案外、礼儀とかマナーとかそういうものを徹底するということで自然に立ち上がってくるものなのかもしれない。
「信頼関係を構築しよう」と常に意識して築かれるものは、耳なし芳一の耳のように、ふとした隙間から壊れてしまうのではないだろうか。
「信頼関係を築く」という目的を知らず知らずのうちに結果として包含するような振る舞いを重ねること(人に対して礼儀正しく接すること)が、一見回り道のようでいて、一番効率的は方法なのではないか。
礼儀作法をスキルとして考え、その能力を向上させていくことは、結果としてそのスキル習得以上の恩恵をもたらすように思われる。
茶や華といったいわゆる「花嫁修業」文化は、男女を問わず再考されるべき?