3月12日 ある人の死について思うことなど。そして、慶事について。

ニレを幼稚園に送ってから大学へ。

緊急の学生面談の後は、大阪で産業医。

自宅で急逝した社員(40代独居男性)があり、人事課•総務課から最近の健康状態についての問い合わせがあった。人間ドックの結果などを確認して、返答した。状況を聞くと事件性はなさそうであり、また、自死の可能性も低そうだった。

一人暮らしの部屋は物凄い荒れ様だったそうである。
現代における働き盛りの独身者のリアルな姿を、今回の突然の悲劇によって見せつけられた思いだった。

自分も独身だったら同じようなものだろう。

他のことで忙しいから掃除をしない、のではなくて、掃除をする時間を確保した上で(仕事も含めて)他のことをする、というのが健全なのだろう。現実としてはなかなかそのようには行かないわけだが、本来はそうなんだと思う。

「一人暮らしの人が亡くなった部屋が荒れている」というのは、「この世を去った後で恥をかいてしまい、故人が可哀想」ということではなくて、

自分と、自分の身の回りを大切にしきれなかった人が一人静かにこの世をさってしまった、ということに胸が痛むのだと思う。

冥福をお祈りします。

夜は凱風館で夜稽古(気の錬磨•稽古研究会)を担当。

本日は隔週で行っている合気道当事者研究の日だった。発表は藤谷さん。テーマは、「手から受信する体感を全身に伝える方法」について。稽古相手からの体感を、受け身を取りながら自分の体に伝えることの難しさについて語ってくださった。

かなり難しいテーマだと思うのだが、藤谷さんをはじめ、参加の皆さんが自分が感じていることや、大切にしていることを話してくれた。

今回はレイシャムさんも、初めて英語で発言してくれた。合気道当事者研究も国際化が進んでいる。

当事者研究初参加のイワモトドクターが、「みなさんの自分の体感を言語化する能力の高さに驚いた」と言っていた。

続けて参加している人間としてはあまり実感がないのだが、嬉しい感想だった。

稽古後は、イワモト君が新城医師と会うというので、私も合流。週末の結婚式の打ち合わせということだった。

新城医師の話から、医学生時代の過ごし方の話題になる。
新城さんは、かなりのんびり過ごしていたらしい。私もまた、低学年の頃を中心に「雨が降ったら大学へは行かない」というようなタイプの学生だった。

しかし、学士入学組のイワモト君(2013年に医学部を卒業)は、かなり真面目な学生だったようである。いわゆる「ノートを貸す側」の学生だったとのこと。

しかし、そんな彼も一回目の大学生活ではかなりのんびり過ごしていたという。

時代が変わったということもあるのかもしれないが、「結婚生活も大学生活も、2回目の方が真面目に過ごせるのではないか」という暴論を、一度も結婚していない人に対して言ってみる。

イワモト君のまわりには「他山の石」がごろごろ転がっているので、そのようなものを生かしつつ、一度目にしてハッピエストな結婚生活をおくっていただきたいものである。

彼との付き合いももう10年以上になる。なんか不思議だ。しかし、何が不思議なのかはっきりとはわからない。

しかし、それはおそらく、僕たちそれぞれが、それまでに生きてきたような生き方ではまず出会わなかった人間同士ということなのだろう。